文房 夢類
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壺猫

文房 夢類
July 2017

私のジム通い

同年輩の友人たちとの付き合いは、電話が多くなった。若い人と違ってメールを好まない。かといって手紙を書くのも結構大変だ。書いて切手を貼りポストに投函する。やはり固定電話が一番良いということになる。なぜなら耳が遠くても音量を調節できるからだ。
最近は家庭の各種掃除などを気楽に業者に頼めるようになった。電話一本でプロが来てくれてプロの手際で綺麗にしてくれる。週一回で手間いらずよ、それに汚すこともありませんからね、と好評だ。そんな掃除の話題がよく出る。
私はどこどこに頼んでるけど、あなたは? と尋ねられることもよくある。ということは週に一回、掃除をしてもらっている人が増えているのかもしれない。自分でやってるわ、と私の返事はいつも同じだから、どの業者が良いか、という次の話題には入れない。
忙しい、時間が足りないと言いながら、なぜ私は掃除をするのだろう。風呂の掃除、トイレの掃除、部屋の掃除、ときどき天井を綺麗にしたり、網戸を綺麗にしたり、ガラスを磨いたりもある。今日はゴミバケツを水洗いして、植木鉢の受け皿を洗った。実は、私は運動を好まない。あらゆるスポーツと縁がない。走るのも跳ぶのも苦手だし、体操も好きではない。踊るなど、夢の中でもしたことがない。という次第なので、
もし、掃除洗濯、あれこれを他者に依頼してしまったら、どうなるでしょう! 私は石ころのようにじっと動かないに違いありません。体操の代わりと思って、家事全般をやり続けようという〜〜。
ジムに行けと言われても、絶対行かないから、「やむなく掃除」がジムです。

七夕

今日は七月七日、七夕祭りです。バスに乗って「笹の葉 さらさら」という童謡を思い出していたら、あっちにもこっちにも竹が見えてきました。年中見慣れているバス通りですが、竹を思いながら眺めると、こんなにたくさんあったのかと驚きでした。孟宗竹が多いのですが笹薮を含めて幾種類もの竹が見えます。そして。
なんと美しい葉の色でしょう。五月六月の竹の秋を過ぎて、新しい葉が出揃ったいま、目を見張る緑の細葉の輝きです。まるで観光バスに乗っているかのように窓に顔を寄せて見入りました。もしかして七夕祭は、竹の葉が一番美しい時を選んで日を決めたのかとさえ思ったことでした。
私が当地に住み始めた頃は、茅葺屋根の農家が点在し、その背に竹林を背負っていたものです。地震の時に竹やぶが身を守る、これが昔からの知恵でしたが、今ではすっかり今様の住宅になり、背戸の薮は消えました。そう、「歌を忘れたカナリヤ」の歌に出てくる背戸の小薮も、このような大切な防災設備であったわけです。
ところで先日、深大寺の隣にある神代植物公園で、竹と笹の違いを学びました。成長した時、皮が幹から離れ落ちるのが竹、最後まで皮が幹についているのが笹だそうです。
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