文房 夢類
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壺猫

文房 夢類
May 2013

老人ホーム

近所に有料老人ホームがある。何年か前に出来て営業しているのだが、何年経っても老人の姿を見かけることがない。私は、老人ホームが近所にできたら、お年寄りが郵便局へきたり、買い物に出歩いたりするだろう、話も交わせるだろう、と期待するのではないが賑わいを歓迎する気持ちでいた。ところが人の気配もないほどにひっそりと静まりかえっていて、建物周辺は掃除が行き届き、ゴミひとつない。介護、福祉関係の車がエントランスに駐車しているのは見かけるが、それだけしかない。
私がたまに行く病院では、車いすに乗った入院患者さんが花見に出ていたり、杖をついて散歩をしていたりする。私自身が入院していたときも、散歩に出るのが大きな楽しみになっていた。老人ホームの人たちのなかには、入院患者より元気な老人も少なくないのではないだろうか。どうして現れないのか、不思議で仕方がない。

大浴場のシャワー

温泉というか、大浴場の洗い場について。正面に鏡があり、温度調節のできる蛇口とシャワーがついている。これを使い、シャンプーしたり身体を洗うのだが、隣の人や背中合わせの人の使うシャワーの湯がかかることがある。自分が、隣の人に飛沫をかけてしまうこともある。気をつけていても、シャワーの先の湯が遠くへ飛んでゆく。そこで私は考えた。このシャワーの水圧を変えずに、湯が飛んでゆく距離を短く出来ないだろうか。50㎝も飛べば十分ではないだろうか。1メートル以上も横に飛ばす必要はないのだから、短く出来て、しかも水圧があればよい。シャワーのノズルの穴に、様々な方向に向きをつけて、50㎝先で水の流線がたがいにぶつかりあうようにすればどうだろう。なんだか、うまく行きそうな気がします。
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