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壺猫

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都知事選について尻馬

鳥越俊太郎さんが立候補したいきさつは知らないが、癌と闘い、命を長らえることができた、残された命、というよりも少しおまけに貰った命と感じていられるだろう、そのことは同じ境遇の人々だったら身にしみてわかるにちがいない。少し貰った大切な時間をつかい、東京をよくしたい。我欲で立候補しているのではない人だ、とは一目で分かった。老人問題、子育て支援もさることながら、彼だけが主張していたのは脱原発の方向性だった。これを東京都の問題ではないだろうが、とあざ笑う人が大勢いた。
冗談じゃない。日本各地を旅してみて欲しい。山また山。また山。その隙間にわずかな集落。産するもののない、温泉もない、宿もない、きれいな小川が流れるだけの寒村で、私は何度も聞かされたものだ、「見てみぃ。これぁ東京へ行くんだ」。
鉄塔と高圧線。山を越えて連綿と続く送電線は、東京の命綱である。
東京は、東京だけで東京をやっているのではない。他県のお陰で生きている部分が沢山ある、他県に迷惑をかけている部分だってあるのだ。そのひとつが原発だ。遠路はるばる送電すると相当なロスが出る、それでも遠路はるばる運ぶのは、東京で使う電力を都内で生産したくないからだ。身勝手な話だ。鳥越さんの視野は広く、温かい心がこもっていた。都民にはそれが見えなかったし、聞こえもしなかった。
折しもアメリカで大統領選をやっている。ヒラリー・クリントンと激しく争っていたバーニー・サンダースは、共和党との接戦にあたり、クリントンの応援演説をした。竹を割ったようなと喩えたい、清々しい、強靱な気性が見えて思わず拍手だ。いまは何が大切か、をわきまえている。それに引き替え、宇都宮健児は鳥越俊太郎を応援しなかった。たくさんの言い訳をしていた。色々あるのは当然だ。私が注目したのは、彼の言葉ではなくて彼の笑顔だ。すべての人の怒りの表情は似ているが、笑う表情はさまざまで、ここに人柄が出る。
彼の主張、思想に強く共感していたが、あいまいな笑顔をみて大失望した。なーんだ、小池と同じじゃないか、都知事になりたかった、それだけの人だったんだとわかった。小池百合子は「登頂」という目的を果たした。あとは旗を貰ったり撮影したりして、下山するだけの人。東京なんてどうだっていいのだ。軽蔑されて然るべきなのは、ほかならぬ都民だ。民度の低い、低脳、腐れ都民だ。
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