文房 夢類
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壺猫

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メダカ

メダカは、たった3年程度の寿命の小魚だ。日本の田んぼ、小川に普通に見られる小魚だが、今は稲作方法が変化したこともあるのだろう、野生のメダカが少なくなった。
最近、メダカ愛好家が増えて、いまでは550種類以上の改良品種が市場に出回っている。どれも立派なもので、私の飼っている緋メダカはエサ用として売られている。
人気品種の名前がすごい。風神・雷神・楊貴妃・小春にブラックダイヤ、信玄に謙信もいるという有様。銀龍というのを熱帯魚店で見た。
どれも交配や突然変異発見など、手を尽くして作出している。出目金みたいなもの、グッピーみたいな華麗なヒレのものなど、限りなく種類は増える。

銀色に輝くメダカを美しい陶器の鉢で飼っている店がある。昼間は店の前に出しているので、見せてもらうのが楽しい。主人と話せる時もあって、飼い方など意見交換もできる。
私のメダカがヒメダカだとわかってがっかりされたが、育て方に変わりはない。
ただ、育ちぶりには違いが見えて、鉢育ちは泳ぐ距離がないので、体の向きを変えるくらいしか動かないから体つきが柔らかい。当たり前だけれど天敵のヤゴもいないから警戒心もなく、おっとりしている。
それに比べてビオトープのメダカは矢のように走るから、上から見ただけでも筋肉のつき方が違う。実際、運動能力全開だし、加えて頭の働かせ方も、機敏で優れているように見受ける。
これは教育したのではなく、生まれつきでもなく、必要に応じて発達したのだろう。だから信玄も謙信も、ビオトープに来たら強くなれるでしょう。
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