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壺猫

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婆たち その2

広島の日、長崎の日、そして今日、8月15日。たくさん思うことあり、婆たちどころではなかったのですが、その1だけでは半端なので、その2の婆についての感想です。
一人は野上彌生子さん。ご主人が夏目漱石門下の野上豊一郎さんで、主婦をしていた彌生子さんは、ご主人に小説作品を託して漱石に見て貰っていたそうです。ご主人が亡くなられてのちは独居、その住まいに鬼女庵と名をつけていたという。若い編集者が訪れると、山坂の急な道を住まいへ案内してくれる彌生子さんから、足下にお気をつけて、と声をかけてもらうという逆転ぶりだったと読んだことがあります。
もう一人は白洲正子さん。彌生子さんと合わせて2婆にした理由は、彌生子さんが99歳、正子さんは88歳という長命であったことと、彌生子さんは鬼女庵、正子さんは武相荘、とその住まいにも共通点があるからです。二人とも別荘として使っていたのではなく、日常の住まいであったことも共通しています。
武相荘は私の住んでいるところから車で20分足らずの鶴川にあり、四季の佇まいが洒落ていることもあって人気があり、いまでは観光バスが横付けされるほどです。ぜひ一度行きたいという車いすの友人のために、車いすモードで下見をしてみて、改めてびっくりしました。まず、入り口から、またいで入らなくてはならない。歩くところも飛び石多々、車いすを押して動けない。入場料に障害者割引はありません。車いすの用意もありません。裏が小山になっているのですが、もちろん登れない。農家を改造した母屋の中も段差につづく段差、まるで障害物の展示場のようです。説明して諦めて貰うしかありませんでした。
シモキタの三婆は強者(つわもの)ですが、こちらの二婆も強者、体力というか足腰が並ではない。最近、バリアフリーの建築が増えて、一般家庭も段差をなくすことに知恵を絞っています。室内の転倒事故は、バリアフリーのお陰でずいぶん減ったことでしょう。そこで私は考えた、二婆を見習い、バリア・オン・パレード・ハウスにしよう。
なぜか。二婆ははじめは強者ではなかったのではなかろうか。バリア・オン・パレード・ハウスで生活することによって強者になったのではなかろうか。畳のヘリほどの段差はなくした方がよいが、よいしょ、と力を出さなければ越えられない段差は、むしろたくさんあったほうが、鍛えられるのではないか、と思いついたのであります。
よって、私は、三婆から強烈無比の精神力を学び、二婆から逞しい体力づくりを学ぼうと考えた次第です。
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