文房 夢類
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壺猫

文房 夢類

宗教法人への課税

今の世の中は、ずいぶん進んでいると思う一方、千年の昔とほとんど変わらない部分も持っているのだ、と感じる。日本の人口は、約1億2千万人、宗教法人が、それぞれの信者数を発表している、その合計は2億2千万人を超える。掛け持ち信者がいるだろうし、水増し発表もあるに違いない。それはともかく盛況である。人口の倍近い信者数とは恐れ入ったものだ。私の知人のあいだにも、「あんた、教祖にならないか」「まわりで盛り上げるから」といった冗談半分の企画もあった。儲け話である。
奈良時代に、ぞろぞろと真昼間に道を行き来している坊主が大勢いたと記されている。生きるに苦労多かった一般人は、男も女も坊主、尼になりたがったという。正式に認められる僧侶は、試験を受けて合格する必要があった。戒壇院が、その試験場であった。しかし自称坊主も、とがめられる事もなく生きて行かれた。私度僧といって、お坊さんの姿をすれば、即お坊さん、尼さんである。空海も、はじめは私度僧だったので、まじめな勉強家もいたわけではある。人気があった理由は非課税だったから。
いまでも、宗教法人には課税されない。私には、免税される理由が分からない。一般並に課税してやって欲しい。
宗教の人たちは、それなりに立派なことを言うのだから、非課税はふさわしくありません、税金を納めたい。という発言があってもよさそうなものだが、聞いた事がない。
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