文房 夢類
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壺猫

文房 夢類

同性婚

同性で結婚する人たちが認められる時代になった。性同一障害など、さまざまな障害や事情を持つ人たちだけに関わる問題として受け止められているように感じる。自分とは関係ないが、という立場から眺めて同意したり反対したり無視している。法律が結婚という制度に与える経済的利益を、同性婚にも認めるところが眼目なのだ、と私は理解しているのだが、結婚が持つすべての要素を同性婚が望むのは自然に反することだと思う。従来の結婚とはまったく別立てにして、共に生きてゆきたい人に、法的な保護を与えるようにするのがすべての人のためだと思う。結婚などと表現するから話がおかしくなって、激怒して反対する人も出てくるので、この反応は自然だし当然のことだ。同性婚を望む人たちも、自分たちのことだけを考えるのではなく、すべての人に思いを馳せるべきだろう。共生契約を結びました、という形では不満か。文句があるか。
それはともかく、この問題を自分も含めて考えてみると新しい世界が広がる。神話の時代から一直線に進んできた産み増やす道がいま、行き詰まっている。人口減少が見られるのは、自然のなせることではないだろうか。結婚にこだわらずに生きてゆこうとする人は、ますます増えるだろう。こうした進んだ感覚の人たちのためにも、共に生きる同性の人たちを保護する制度は有益だと思う。
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