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壺猫

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読書感想

最近、読書評のブログを更新していない。読書評を書こうとしては、止めてしまう本が続いている。実際は、平均毎日1冊くらいは目を通しているのだが、元気が出ない。なかには書くほどのこともない、たわいもないものが含まれていて、たとえば「タネのない手品」という子ども向けの本などは楽しい本だった。新刊書の中で、最近読んだのが『検証東日本大震災の流言・デマ』という本。流言・デマに影響されないようにするには、どうしたよいか、見分ける方法は、という内容。ところが常識から一歩も出なくて、それはわかっているけれど、というだけのことだった。否定的な感想を並べるだけでは、ためにならないので止めてしまう。
大震災と福島原発事故以来、もっとも必要なことは、出所の明らかな事実の報道で、これが事故発生直後から現在に至るまで不足している。不信がつのり、事実までも信じられず、嘘と本当が判然としない。流言・デマを見分けたい、という欲求が増えている故に、そうした本が出版され始めているのだが、そこに答えはない。饒舌に書き散らして売りに出している本の中には、ヒットワードが賑やかに踊ってはいるが、見識も知恵もない。踊っているだけである。
私は、ここ2年半の間、加藤周一さんの著書『羊の歌』のなかにある、敗戦前の新聞記事を読む場面を思い出し、これを手本としてきた。若者の加藤周一さんは、特別のニュースソースを持たない一般大衆の一人である。新聞とラジオの報道だけで日本の行方を見つめている。その条件、状況で、日本は負けることが決まった、その日は近い、と新聞記事から掴むのである。どうやって? それは記事のなかに、それまではなかった「国体護持」の4文字を見つけたことだったという。
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