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壺猫

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メダカの成長

今年のメダカも順調に育っている。メダカは、もともと田んぼの小魚で、金魚屋の金魚の添え物でしかなかった。それが最近は脚光を浴びて、持て囃されている。銀色に輝くもの、グッピーかと見間違えそうな華麗なお姫様風のものなど、あきれ返る。
しかし、このブームのおかげで市販されているメダカの餌が非常に高品質になっている。稚魚がぐんぐん育つ稚魚用の餌。卵をどんどん生む効果のある産卵用餌。水を汚さない餌。
以前は孵化したての稚魚用の餌は、自分で作っていた。そんなもの、売っていなかったのだ。ゆで卵の黄身を与えていたこともあるし、鰹節の粉を、さらに細かくして与えていたこともあった。今は買ってくれば解決してしまう。それだけではない、ぐんぐん育ってゆく。
便利になったし、よく育つからありがたいことだが、結論から言うと、繁殖させて販売するには良い、ということではないかと感じている。普通に育てている側からすると、不必要に肥満体。ガタイばかりでヤワだ。こう言う感想を持ってしまう。
小さな浅い容器で生まれ育ち、その容器の中だけを世界と認識して生きているメダカたちは、普通に泳ぐという体験をしない。水中に浮遊し、時に方向転換をし、水面に浮かんで餌を口に入れる。他にどうしろと言ったって、どうしようもないのだ。
とは言いながら私も、直径3,40cmのパッドで孵化させて、稚魚を育てている。孵化した時は2.5mm程度の透明に近い稚魚で、これが倍の大きさの5mmになるまでには何日もかかる。気候にもより、低温の日が続くと育ちが遅い。
5mmの稚魚になるともう、色が決まってしまう。もともと決まっているのだろうが、はっきりと見えるようになる。倍の大きさの1cmに、その倍の2cmの大きさにまで育つと、1人前に大人用の餌を食べたがり、体つきが稚魚から小魚へと成長する。どこが違うかというと、稚魚は目玉と内臓だけの姿、小魚は尾ひれと肉がつく。
この辺りまでは保護保育だが、ここら辺から教育も加わる。やたらと大食で大きくなった子は、チビどもを蹴散らし、大いばりとなる。チビは逃げる。大きさを揃えて育てるほうが安定するが、なかなか捕まらない。手をかけていると、あっという間に昼になってしまう。
2cmサイズは人間にしたら中学から高校一年程度だろう。これを大人たちがいるビオトープに入れてやる。卒業であります。卒業の日は、私にとっても、最大の喜びの日。ほとんど毎日、卒業式が行われる。
ビオトープの大人メダカたちに餌をやって、彼らが空腹を満たしている間に、反対側の誰もいない水域に、静かに10匹前後の卒業生を入れてやります。自然の中ではない、流れのない人口の場所だけれど、彼らにとっては新天地。この瞬間の驚きと緊張、戸惑い。
やがて前日に卒業した先輩たちが寄ってきてくれる。
まるで迎えるかのように近よってきて、たちまち一つの群れを作る。幼い者たちは、鏡を見たわけでもないのに同じサイズの者同士が一つの群れを作って離れようとはしない。膝をついて息を詰めて見守る私は、ここまでくるとホッとして立ち上がる。
明日もまた、メダカの続きを話したい。
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