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壺猫

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防犯カメラ

過日の事だが、次男が小さなダンボール箱を持ってやってきた。茶を飲ませようか、コーヒーを淹れようか、とうろつく私に目もくれず、入ったばかりの玄関を出て行った。
ダンボール箱から取り出した真っ黒けの塊を上の方に取り付けている。何それ? と訊ねるまでもなく防犯カメラである事が知れた。あら、本物なんだな、だったら高かったろうに、まあ、とんだ出費をしてしょうがないわねえ、と、有り難いくせに文句を言いながら工事を見上げた。
実は少し前に地元の警察から聞き込みの警官が訪ねてきて、この界隈に空き巣の被害が出たので情報を集めているとのことだった。これにはびっくりして、たちまち取材モードにスイッチが入って質問を浴びせたが、必要最小限のことしか出さずに質問を続ける。玄関ポーチの防犯カメラを指して、あの中に記録があったら見せて欲しいと指さした。フェイク、それフェイクよ。
今度は本物だ、と大喜びだ。すごいではないか。パソコンから画像をチェックできる。守備範囲も広い。怪しいやつよ、来てみてごらん、頼りにしていた千早がいなくなって、猫の富士では当てにもできず、フェイクでごまかしていたがもう大丈夫。
事件の解決に、監視カメラが頻繁に登場する世の中になった。捜査に欠かせない機材であるという印象を受けるほどだ。
さあ、ここから先はどうなるでしょう。防犯カメラに100%寄りかかって安眠をむさぼっていることは危険ではないか。上には上、下には下があるというのが世の習いです。
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