文房 夢類
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壺猫

文房 夢類

毎年、年の初めに、その年のテーマ文字を決めている。今年は勇。反論を慮り、発言を控えることをせず、勇を鼓して思うところを書く、という気持ちから選んだ。来年のことを半年も前から言うと、鬼もどう笑ったものか困るかもしれないが、来年のテーマ文字を選びました。「聲」。これは声の旧字です。「字統」(白川静)をみると、旧字の上半分は磬石(けいせき・楽器)を鼓(う)つ形。これに、その音を聴く意をもって、声を示す、とあります。
これは、今回の都知事選に立候補された鳥越俊太郎さんが演説の中で、声を聴くこと、人の声に耳を傾けることを大切にする、と仰っていらしたのを聴いていて、そうか、声って耳で聴くんだわ、声の旧字を見たらわかるわ、ちゃんと耳がついてる、と思ったのだ。
書くことは大切だが、書かれたものを読み取る力も大切。思うがままに喋りまくるのもよかろうが、人の声に耳を傾けて真意を聞き取る丁寧さと誠意も求められる。続けて鳥越さんの話題へ。
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