文房 夢類
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壺猫

文房 夢類

年金悲歌

年若い男性の友人にメールを送った。信じられないですよ、もう50歳ですって? すると返事が来て、53になりました。53……、ゴミでございます。沈んでいるようなので、景気づけに歌を送った。こういう歌であります。10や20は乳飲み子同然。30、40は洟垂れ小僧。50、60は花なら蕾。70、80こそが働き盛り花ざかり。また返事がきた。よかった、元気 になってくれたんだな。ところが、さらに沈んでいるではないか。いったいどうした。返事には、こうあった。50、60は咲かぬ花。70、80は、年金をアテにできませんからなあ、死ぬまで働きますわ。アリギリス
働き者のアリさんは、老後に裕福な暮らしが待っている。お話ではそうなるのだが、日本のこれからはちがう。アリといえども遊びほうけていたキリギリス同然となるのだ。
私は思うのだ、もう決まってしまったかのように、受け入れることを拒否して、何とか道を開かなければいけない。高齢者の皆さんは、身体が動かなくなっても、知恵を絞るくらいはしようではないか。
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