文房 夢類
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壺猫

文房 夢類

釣り糸

魚を釣るための釣糸の話。昔はテグスだったが、いまは合成繊維。細いのから太いのまでさまざま、私は手芸用に持っている。山中湖畔を歩いていると放置された釣糸が目につく。引き上げられたボートの綱に絡んでいるもの、フェンスにからんでいるもの、木の枝に絡まっているもの、さまざまだが、外せる糸は外してまとめて捨てるようにしている。釣糸は、どんなに細くても強い。引っ張っても切れない。人間ならハサミで簡単に切れるけれど、これを脚に絡ませた水鳥は悲惨、命に関わるのだ。楽しみのために、まわりに迷惑をかけるのは罪悪だ。釣りを知らない私が言うよりも、はるかに詳しく知っている釣人たちの、ほとんどの人は、こんな風に放置したりはしないだろうが、現実にはたくさん見かけるのだ。海で、川で、湖で!
そこで私は提案する。ある一定時間、太陽光線を浴びた釣糸を劣化させる、ぼろぼろに崩れて土に戻ってしまう、そういう釣糸を開発したらよい、というものだ。結構高価なものだが、また買い直さなければならない。どんどん消費することになり、釣りグッズ業界も売り上げが伸びることになるから悪くないのではないでしょうか。
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