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壺猫

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土と地

最近の建築をみていると、土台を作り、家の枠が出来上がると、その中を全部コンクリートで固めてしまう。これは、床を張ったあと、湿気が上がってこないので、非常に快適な住空間が約束される。また、家まわりも、昔は犬走りと呼んでいた軒下部分を同様にコンクリにしてしまう。大邸宅はいざ知らず、都会の宅地は狭いので、庭の部分はあってなきがごとしである。車1台分を確保できたら上々。また、一昔前の、余裕のある宅地に住む人は高齢であるから、草むしりの負担、はびこった庭木の手入れなどの負担に耐えられず、コンクリートにしてしまう場合も見かけるようになった。
こうなると、戸建てであっても、マンションと変わりのない住空間で、つまり土がないのだ。こうして、私が住む地域からも、春にのそのそと歩むガマガエルは消えて、もちろん蛇はいないし、毛虫も見かけなくなった。逆に、プランターは人気で、玄関まわりは色とりどりの花で溢れ、わずかの庭にはハナミズキの花が咲く。前に、大工さんから聞いたことだが、家ってものは、ある程度水気がないと立ってらんないもんなんだ、砂地じゃだめなんだ、ということを覚えている。土と地はちがう。プランターには土があるが、地ではない。地下に水の流れる、生きている地と親密に付き合うことは、生き物のすることで、とても自然なんだと思う。私は草むしりの負担を軽くするために砂利を使っているが、コンクリートで固めることはしない。砂利は大雨を受け入れてくれるし、余分に乾燥させないでくれる。地と付き合おう、地の声を聞こう。
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