文房 夢類
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壺猫

文房 夢類

年末に喋ってしまおう

政治の人たちは、合い言葉のように国民のためとか、口当たりのよいことを言うが、実態は国民には見せない。見せない部分こそが、国民に影響を及ぼす重大な要素を含んでいる。マスコミの人たちは、露出しているときが本番だから、表舞台だけで勝負してくれれば上等、裏で何をしたって受ける側には関係ない。あれだけ毎週、毎曜日、テレビラジオに出ていた「みのもんた」が消えた。あっというまに消滅したことに対して、だれも何も言わないことが、私には恐ろしい事に感じられた。島田紳助が消えたときは、大きな番組に穴が空いて、どうなることかと他人事ながら案じたが、穴は見る間にふさがり、何事もなかったかのような芸能番組が続いている。行く川の流れはたえずして、しかももとの水にあらず、とはこのことだ。島田紳助は本人がらみの暴力団が原因だったらしいから自業自得だろうが、もんたは本人ではなく息子の盗みであった。あれほどショウアップの力がある人が、一斉射撃の前にあえなく倒れた。しかし、なぜ、あれほどまでに攻撃されなくてはならなかったのだろう。妻子もいる一本立ちしている男の老親が、どうして引っ張り出されなければならなかったのだろう。これが私にはわかりません。日本全体が、いにしえからの習慣でやっているのか。そうでもなさそうだ。というのは、日銀総裁の黒田東彦氏の息子はLSDをやって掴まっている。このことは新聞記事で読んだのだが、一紙が一回出しただけで終わった。騒ぎにならなかったし、日銀総裁やめろ、とはならなかった。ほとんどの人が知らなかったのではないか。みのもんたと黒田東彦は、なぜ扱いが異なったのか。だれが起爆剤を投げたのか。だれが水をかけて火を消したのか。年末だから酒飲みながら喋ろうじゃないか。
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