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壺猫

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ポッサム

昨日、TV東京の番組「サムライバスターズ」を途中から観た。番組の正式名称は知らないが、世界各地で困っている人たちのところへ駆けつけて助けるサムライたちのエピソードであった。
アメリカのアリゾナ州で大発生した凶暴な蜂、キラービーを駆除した話が終わったところで見始めたのだったが、それは、イノシシの被害を受けて困っているインドネシアの村が助けを求めたもので、サムライバスターズのひとり、日本の罠師が駆けつけて見事捕獲した。
次がニュージーランドで、ポッサムの被害に困り果てているという。え〜、オポッサムじゃないの? と思った。私が知っているオポッサムはオーストラリアに生息する有袋類だ。ポッサムも有袋類で、ニュージーランドにとって外来種であるという。
その毛が手袋やマフラーに人気があり、持ち込んで繁殖させたのが始まりだったというが、今では害獣で、その被害は生態系を壊すほどだという。雑食性で、飛べない種類の鳥が減り、果実、木の芽なども被害にあう。大きめの猫くらいの大きさで夜行性。
これに立ち向かったのが防除研究所という名前の株式会社だ。ネズミ、シロアリなどの駆除を行う会社で、社長さんがサムライバスターズとしてニュージーランドへ赴いたということのようであった。話はここからである。
サムライ社長は観察の結果、こういった。どうも手指が器用だ、アライグマのように。それで筒の中に餌を入れ、手を突っ込んだらトラップにかかる器具を仕掛けた。が近寄ってはいるが手を突っ込まない。利口なのだな、と私は見入る。
金網製の箱型罠を仕掛けた。中に餌を仕込み、入ったら入り口が閉まる仕掛けだ。近寄るが入らなかった。夜があけて調べてみたところ、箱型罠の上に糞をしてあった。私は、思わず、あ、あーっと叫んだ。そっくりだった、夜の間にメダカが襲われて、ホテイ草が池の外に持ち出され、根の中で寝ていたメダカたちが一網打尽に食われてしまっていた、何者がやったのか、わからないままに、池に合わせて枠を作り、金網を貼り、水面全体を覆った。その翌朝のことだった、金網の上に糞があった。金網の下は水である。糞をするにふさわしい場所ではないはずだ。それなのに、わざわざ堂々、糞を残して去ったメダカ泥棒。
その時の怒りが蘇った。私の場合は、糞の形状から犯人はアライグマと思われたが、テレビに出ている糞は、アライグマではなかった。ポッサムのものだろう。サムライ社長は言った、「悔しいですね」。ややあって呟いた、「バカにされてますね」。
本当に悔しそうだった。しかしサムライ社長は、この時点から本領を発揮、ハイテクアイテムを駆使する一方、罠の箱を自然の土と草で覆い、見事に次々と捕獲した。私の場合は、メダカを守ることはできたが、犯人は捕まえられなかった。
話はこれで終わりだ。話は終わりだが、ここから始まる糞の謎である。サムライ社長は馬鹿にされてますね、と言ったが、本当はどうなのだろう、ポッサムの気持ちは? あるいはメダカ泥棒のアライグマの気持ちは? やっぱり馬鹿にしたのだろうか。
ポッサムとアライグマに共通する何かがあるはずだと私は思う。
サムライバスターズたちは、一見するだけでわかる、観察力が猛烈に鋭い。蓄えた知識プラス、現場での観察力が並外れて優れていると感じた。
やはり、サムライ社長の「馬鹿にされてますね」が正解だろうと私も思わざるをえない。あるいは、なんだこんなことしやがって、と腹いせに糞をしたと言えるかもしれない。
苦い思い出が二つある、馬鹿にされた思い出だ。犬に一度、馬に一度、あからさまに馬鹿にされた。動物も、馬鹿なことをすると馬鹿にする。長くなるので、別の機会に詳細を記したい。思い出した、実は、馬と犬の他に、鹿にも大バカにされたことがあった。
犬と馬と鹿。これは書ききれないので、小誌「夢類」次号に詳しく記すことにした。
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