文房 夢類
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壺猫

文房 夢類

トランプ大統領誕生

ペンクラブの転載に続いて、もう一つ転載します。自由党機関紙 第4号 2017.2 小沢一郎代表 巻頭提言の冒頭です。全文の1割程度ですが。
 今年は内政も、そしてそれ以上に国際情勢が大きな変化を迎える年になると感じています。世界は新自由主義と過度なグローバル化によって疲弊し、行き詰っています。その結果、欧米先進国でも不満が高まり、それが市民の大きなうねりをつくっています。米トランプ新大統領の誕生も、単にポピュリズム政治として片付けるのではなく、アメリカ社会がそこまで深刻な構造的問題を抱えており、市民が自らの意思を選挙を通じて具体的に示した結果と見るべきです。また、東アジアに目を向ければ、韓国は歴史的といえるほどの政変が予想されます。さらに隣接する中国、北朝鮮も非常に大きな不安定要素を抱えています。  ここまで。
 私は、この見方に同感です。小沢さんの目は、冷静、的確に現実世界をつかんでいると感じます。小沢一郎さんの言う通りで、なぜ彼が大統領に選ばれたのかを考えるべきだと思う。
これまでの政策で取りこぼされてきた人たちの不満が高まったこと、移民が受け入れられ、移民が成功のチャンスをつかめる国。実力があれば成功の道が開ける国、アメリカ。世界中の夢を背負う国、アメリカ。この基本構造が破綻して、移民はもうたくさん、となったアメリカ。
もう一つの問題はメディアへの不信で、新聞テレビなどの報道を信用する人がいなくなっている、これは日本も同じで、メディア不信は社会不信と言い換えることができる。社会不信は社会腐敗と同義語と言ったら言い過ぎだろうか。メディア批判と土着白人の不遇状態。この二つを掲げた時点でトランプ大統領の勝利は決まっていたと思います。
敗北した民主党の側の支持者たちの乱雑下品な態度にはがっかりさせられた。あれではどっちもどっちだと感じた。民主党支持のハリウッドの女優さん、メリル・ストリープやレディ・ガガなどが意気盛んに発言したけれど響くものがなかった。お金持ちの上に大企業と仲の良いヒラリー、有名な芸能人、大金持ちの不動産王。民主党であれ共和党であれ、牛耳るのは、こういう人たちだけで、こういう人たちの独壇場じゃないか、と冷え冷えとした。一体普通の人々はどこにいるのだろう?
土着の白人が移民に職を奪われて不遇を嘆いているのは気の毒だが、メイフラワーに乗ってやってきた「白人」が、土着の「赤い人」たちを追い払い、土地を強奪した事実を思い出してみてほしい。今、移民は気に入らんことをする、と排斥したくなる現状はあるだろうが、もともと白人がアメリカ大陸を蹂躙したという事実、この時点まで立ち返ってほしいものだ。
批判されたメディアは、反発するだけの無能、退屈ぶりを見せている。それは日本のメディアもそっくり同じで、自己反省のかけらもないとは空恐ろしい。特に悪質なのはNHKで、形容詞、副詞を巧みに織り込んで、NHK好みの方向へ視聴者を誘導しようと図る。距離感を持って聞いていない人は、たやすく洗脳されてしまう。こんな悪質なメディアに対して金を払うのは罪悪だ。みなさまのNHKどころか、みなさまを洗脳するNHKだ。というわけで、この輾転反側、ねじれテーマの駄文をお楽しみいただきたく、よろしくお願い致します。

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