即位礼正殿の儀 感想
2019-10-22 13:45
2019年10月22日午後1時より天皇即位の儀式「即位礼正殿の儀」が行われ、テレビの中継を見終わったところです。その直後の感想で、他の人々の感想は知りません。
天皇は正面を向いて直立しておられた。しかし頭が傾いていた。背骨から頭頂へ、一本筋が通っていなかった。体幹を鍛える運動をし、備えて欲しかった。
もう一つ感じたことは、御言葉の中に「寄り添いながら」とあった。これは以前にも使っていらした表現であり、一般人が日頃言い習わしている流行の「言い回し」である。
この瞬間だけのための、天皇しか思いつくことのできない深い表現を絞り出して欲しかった。
天皇は正面を向いて直立しておられた。しかし頭が傾いていた。背骨から頭頂へ、一本筋が通っていなかった。体幹を鍛える運動をし、備えて欲しかった。
もう一つ感じたことは、御言葉の中に「寄り添いながら」とあった。これは以前にも使っていらした表現であり、一般人が日頃言い習わしている流行の「言い回し」である。
この瞬間だけのための、天皇しか思いつくことのできない深い表現を絞り出して欲しかった。
0 Comments
禅寺丸が倒れた
2019-10-17 10:31
昨日、新百合ケ丘駅前にある麻生区合同庁舎へ行った。正面広場の一角に植え込みがあり、ここに「麻生区の木」の肩書きをもらっている「禅寺丸柿」という種類の柿の木が植えられている。その由来を記した碑も作られた。ちなみに麻生区の花は百合です。
びっくりした、大切な禅寺丸が根こそぎ倒れているではないか。すでに葉は水気を失い、枝から離れる力もない。むき出しになった樹の根が痛々しい。濡れた土が周りに盛り上がり、風除けの太い支柱も横倒しだ。この樹は山の一本杉のような場所に植えられたものではない。区役所と図書館を結ぶ陸橋のそばの回り階段を背負う場所であるから安全地帯のはずだ。
こんなところを烈風が襲うとは。風は通り道を持っている、と私は感じていて、私の住居のある一帯は、不運なことに北面の丘陵地帯から吹き下ろす北風が大手を振って通り抜ける。しかし駅前は違うはずだ。しかも今回の台風の風向きは東、南、そして西へと移動している。なぜ禅寺丸が支柱もろとも倒れるに至ったのか。根の具合を見たところ、老木ではあったが。
駅の周辺は近年、高層ビルが次々に建てられて、まるで都心のオフィス街のようにも見えるほどだ。以前は見上げる高さに思えた合同庁舎が目立たなくなった。川崎市の副都心と呼ばれる身分になったことでもあり、立派だなあと感じてきた、が。ちょっと待ってください。
駅前のショッピング街で知り合いに会った時、いい交わす挨拶が変わってきていた。「もーう、ひどい風」「ビル風って、ね〜」
ビルの建つ地帯に入ると、いきなり強風が吹きわたっているのだ。高層ビル群は空気の流れを変えた。禅寺丸柿は、新しい流れの風を受けたのではないだろうか。
この話題は、これで終わりですが、風から高層ビルに話題を移します。
今年の台風15号、19号で、停電した高層ビルの苦労が露わになった。停電と同時に断水してしまう。トイレの度に階段を上り下り。深夜のトイレはどうよ?
それはさておき、この高層ビルに住んでいる友人がいる。駅近の超人気ビルだ。私の家まで車で来てくれていたのがバスで来たので、車検? と尋ねたらやめた、という。
地下駐車場に入れていた車が、湿気でダメになってしまったそうだ。たまに使うだけだったから、と言っていた。
高温多湿の日本では、戸建て住宅でも湿気の対策では、誰しもあの手、この手であるから無理もないことです。
びっくりした、大切な禅寺丸が根こそぎ倒れているではないか。すでに葉は水気を失い、枝から離れる力もない。むき出しになった樹の根が痛々しい。濡れた土が周りに盛り上がり、風除けの太い支柱も横倒しだ。この樹は山の一本杉のような場所に植えられたものではない。区役所と図書館を結ぶ陸橋のそばの回り階段を背負う場所であるから安全地帯のはずだ。
こんなところを烈風が襲うとは。風は通り道を持っている、と私は感じていて、私の住居のある一帯は、不運なことに北面の丘陵地帯から吹き下ろす北風が大手を振って通り抜ける。しかし駅前は違うはずだ。しかも今回の台風の風向きは東、南、そして西へと移動している。なぜ禅寺丸が支柱もろとも倒れるに至ったのか。根の具合を見たところ、老木ではあったが。
駅の周辺は近年、高層ビルが次々に建てられて、まるで都心のオフィス街のようにも見えるほどだ。以前は見上げる高さに思えた合同庁舎が目立たなくなった。川崎市の副都心と呼ばれる身分になったことでもあり、立派だなあと感じてきた、が。ちょっと待ってください。
駅前のショッピング街で知り合いに会った時、いい交わす挨拶が変わってきていた。「もーう、ひどい風」「ビル風って、ね〜」
ビルの建つ地帯に入ると、いきなり強風が吹きわたっているのだ。高層ビル群は空気の流れを変えた。禅寺丸柿は、新しい流れの風を受けたのではないだろうか。
この話題は、これで終わりですが、風から高層ビルに話題を移します。
今年の台風15号、19号で、停電した高層ビルの苦労が露わになった。停電と同時に断水してしまう。トイレの度に階段を上り下り。深夜のトイレはどうよ?
それはさておき、この高層ビルに住んでいる友人がいる。駅近の超人気ビルだ。私の家まで車で来てくれていたのがバスで来たので、車検? と尋ねたらやめた、という。
地下駐車場に入れていた車が、湿気でダメになってしまったそうだ。たまに使うだけだったから、と言っていた。
高温多湿の日本では、戸建て住宅でも湿気の対策では、誰しもあの手、この手であるから無理もないことです。
ノーベル賞発表
2019-10-11 08:54
昨日、10日の宵にノーベル文学賞の発表があるというのでテレビをつけていた。前日の19時前後に化学賞の発表があった時に速報のテロップが流れたので、10日もテロップが出るでしょうと期待したのだった。
が、なかったのでネットニュースを見たら既に発表されていた。
なぜ化学賞と文学賞では報道の扱いが違ったのか。それは日本人の受賞の有無にあるのではないか? 文学賞は他国の人物であったのでニュース性がなかったということではないのか。
では、化学賞のニュースを新聞社がどのように伝えたか。以下は受賞第一報を伝えた各紙のサイトを観察したものである。
読売新聞=リチウムイオン電池を開発した旭化成の吉野彰・名誉フェロー(71)ら3人に授与すると発表した。
日本経済新聞=旭化成の吉野彰名誉フェローに。
東京新聞=旭化成名誉フェローで名城大学教授の吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。
毎日新聞=旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)▽米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(97)▽米ニューヨーク州立大ビンガムトン校のスタンレー・ウィッチンガム教授ーの3氏に授与すると発表した。
朝日新聞=リチウムイオン電池の開発で、旭化成名誉フェローの吉野彰(あきら)氏(71)や英オックスフォード大教授だったジョン・グッドイナフ氏(97)らに贈ると発表した。
産経新聞=リチウムイオン電池を発明した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。他の受賞者は米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(97)、米ニューヨーク州立大ビンガムトン校特別栄誉教授のスタンリー・ウィッティンガム氏(77)。
CNN=リチウムイオン電池を開発した業績により、米テキサス大学オースティン校のジョン・グッドイナフ教授、米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のマイケル・スタンリー・ウィッティンガム教授、旭化成の吉野彰・名誉フェローの3氏が受賞した。
ロイター=スマートフォンなどに使用されているリチウムイオン電池を開発したとして、旭化成の吉野彰氏ら3人に授与すると発表した。3氏の並ぶ写真(撮影者著名入り)にキャプションとして3氏を紹介している。
ニューヨークタイムズ=社会面ではなくScience面で報道。
John B. Goodenough, M. Stanley Whittingham and Akira Yoshino were recognized for research that has “laid the foundation of a wireless, fossil fuel-free society.”
科学欄で紹介したNYタイムズは見識のある落ち着いた態度だ。
驚いたことは産経新聞が、きちんと3氏の名を挙げていること。政治的な報道となると、それなりの色がある新聞だが、しっかりとした人物が存在することがわかる。
もう一つは朝日新聞で、中途半端な内容、肩書きも妙な具合になっていることに暗澹とした。重ねて言うが第一報である。下準備と即応性が問われる。ひずみが露呈する場面。
日本だけを見ている日本の各新聞。ということは日本だけを見つめ、日本が勝ったり、受賞したりすると手を叩いて大喜びする読者が満足するように書いているのだろう。
きっと、オリンピックでも同様の醜態が、醜態とも感じることなく演じられるのではないか。逃げ出したい心境。
日本は成人ではない。万年ガキで、成長しない。
政治を司る人々も、報道に携わる人々も、それぞれ自分たちの立場や身の上のことばかり考えて、国民の成長、進歩を促すような行動をとらない。
欲しいものを欲しいと言って騒ぎ立てるガキ国民は、自分自身を自分が育てることを思わない、だから万年ガキです。
が、なかったのでネットニュースを見たら既に発表されていた。
なぜ化学賞と文学賞では報道の扱いが違ったのか。それは日本人の受賞の有無にあるのではないか? 文学賞は他国の人物であったのでニュース性がなかったということではないのか。
では、化学賞のニュースを新聞社がどのように伝えたか。以下は受賞第一報を伝えた各紙のサイトを観察したものである。
読売新聞=リチウムイオン電池を開発した旭化成の吉野彰・名誉フェロー(71)ら3人に授与すると発表した。
日本経済新聞=旭化成の吉野彰名誉フェローに。
東京新聞=旭化成名誉フェローで名城大学教授の吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。
毎日新聞=旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)▽米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(97)▽米ニューヨーク州立大ビンガムトン校のスタンレー・ウィッチンガム教授ーの3氏に授与すると発表した。
朝日新聞=リチウムイオン電池の開発で、旭化成名誉フェローの吉野彰(あきら)氏(71)や英オックスフォード大教授だったジョン・グッドイナフ氏(97)らに贈ると発表した。
産経新聞=リチウムイオン電池を発明した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)ら3氏に授与すると発表した。他の受賞者は米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(97)、米ニューヨーク州立大ビンガムトン校特別栄誉教授のスタンリー・ウィッティンガム氏(77)。
CNN=リチウムイオン電池を開発した業績により、米テキサス大学オースティン校のジョン・グッドイナフ教授、米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のマイケル・スタンリー・ウィッティンガム教授、旭化成の吉野彰・名誉フェローの3氏が受賞した。
ロイター=スマートフォンなどに使用されているリチウムイオン電池を開発したとして、旭化成の吉野彰氏ら3人に授与すると発表した。3氏の並ぶ写真(撮影者著名入り)にキャプションとして3氏を紹介している。
ニューヨークタイムズ=社会面ではなくScience面で報道。
John B. Goodenough, M. Stanley Whittingham and Akira Yoshino were recognized for research that has “laid the foundation of a wireless, fossil fuel-free society.”
科学欄で紹介したNYタイムズは見識のある落ち着いた態度だ。
驚いたことは産経新聞が、きちんと3氏の名を挙げていること。政治的な報道となると、それなりの色がある新聞だが、しっかりとした人物が存在することがわかる。
もう一つは朝日新聞で、中途半端な内容、肩書きも妙な具合になっていることに暗澹とした。重ねて言うが第一報である。下準備と即応性が問われる。ひずみが露呈する場面。
日本だけを見ている日本の各新聞。ということは日本だけを見つめ、日本が勝ったり、受賞したりすると手を叩いて大喜びする読者が満足するように書いているのだろう。
きっと、オリンピックでも同様の醜態が、醜態とも感じることなく演じられるのではないか。逃げ出したい心境。
日本は成人ではない。万年ガキで、成長しない。
政治を司る人々も、報道に携わる人々も、それぞれ自分たちの立場や身の上のことばかり考えて、国民の成長、進歩を促すような行動をとらない。
欲しいものを欲しいと言って騒ぎ立てるガキ国民は、自分自身を自分が育てることを思わない、だから万年ガキです。