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Dec 2019

年女・イノシシ婆「2019年のまとめ」

其1
意外や意外。当然と言えば当然。
「夢類」次号27号の発刊がなかったこと。
その原因は、イノシシ婆の高齢化だと思う。
でも、異常大型台風と暑さも原因だとも、思う。
年を経たものから順に消滅して行く現象は自然で、喜ばしいことだから文句はない。
この順序が狂うことは、あってはならないことで、これは、悲しいことなのだ。
病気、事故、事件、災害、そして戦争……。

異常気象を誰もが体感する状態になっている今、本気で我らの星、地球の健診をして治療しなければ。すでに手遅れに近いのでは?
油田は、みーんな閉鎖したらいいんじゃない?
炭田も、みーんな蓋してしまったらいいわ。
困るでしょ、困ったら、科学者が新しい道を開拓します。
有線が消滅したらいいなあ、と夢見ています。
東京電力はアコギだ、あれだけ原発で汚染しながら、電線で大儲けしてシラっとしている。潰れてしまえ!

其2
年号が、天皇の代替わりによって改められた年だった。
改元が極めて重要な節目であることは重々理解しているが、天皇一族にとっての出来事でしかない。天皇一族と、天皇ファンが使えばよろしかろう。
私は、これを公文書に用いることは反対だ。世界で通じない「常識」に囚われる日本は嫌い。
言い出すときりがないが、日本だけに通じる「日本の常識」が、あまりにも多すぎる「化石国」。

其3
伊藤詩織事件
日本の一女性が、顔を上げ、実名を掲げて強姦被害を訴えた。年末に至り、民事訴訟で完全勝訴した。
詳細は省略するが、単純な強姦事件ではない、パワハラも含んでいる。寄ってたかって応援しても、泣き寝入りしかないと思わせる要素がたくさん絡んでいた。
感動の1
これが世界中の耳目を集めていること、世界中の目が集まっていることが、今年の最大のニュースだ。
一人の女性の行動が、世界中の関心を集めている。これが今の地球だ。そう、地球は一つ!
感動の2
強姦事件に注目して応援するのは、若い女性だけか。この問題が並行して水面上に浮き上がってきている。このことも、今年の大きな出来事だと思う。
この事件に深い関心を寄せて応援する人々が、いわゆる女性だけではないこと。男性の多くが応援していること。
国籍のいかんにかかわらず、大昔からの大きな問題であるがゆえに、注目の視線は熱い。
中国では、日本が強姦罪を規定する法律を110年も改正せずに使っている、などと日本歴史まで勉強して論議している。
そして高齢の人間が、忌まわしい過去を踏まえた怒りの目を凝らし、息を詰めて成り行きを見つめ、この勇気ある行動に敬意を払い応援している。
感動の3
一方、女性の側にも非があるのでは? などと浅い関心の元に突き放す発言も見られる。
こうした「古来の常識」を用いる人は、一部の男性だけではない、日本の女性の中にはたくさんいる。
ここで、女性のくせに、どうして女性を応援しないのか、という非難は当たらない、と私は思っている。つまり、見かけの性差は本質とは関係がないということだ。
男性と結婚するし、子を産むこともするが、精神は男性そのもの、という女性がいる。男性にも、妻子はいるが本質的に女性の心の人間もいるということだ。
同性婚が認められるなど、従来の固定観念から解き放たれつつある時代に入った。
世の中は、女だから、男だから、の論理が通用しなくなっている、このことに、私は感動している。
来年以降の希望になるが、数や統計で物事を決め付けるのはやめたらどう? と言いたい。
たとえば、議員の中で男女の割合がどのくらいかを見て、女性差別の有無に結びつけるなどは、表面的な見方で愚かしいということだ。
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