シニアシフトの衝撃
09-03-13-22:06-
『シニアシフトの衝撃』副題=超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法 著者=村田裕之(むらた ひろゆき)2012年ダイヤモンド社発行 ISBN978-4-4780-22603 ¥1600 128mmX187mm 208頁
著者=新潟県生まれ。生年は公表せず。日本総合研究所などを経て2002年村田アソシエイツ設立。日本のシニアビジネスの第一人者といわれる。
内容=これから加速して突入拡大するシニア向け市場を観察、分析し、この業界にいる、あるいは入る業者に対して、事業成功の勘所を語る。
感想=高齢者層の特徴を、「ストックリッチ、フロープア」と断定している。やたらに金を持っているが、消費をしぶる、という意味である。この人たちのお金を、どうやったら消費させるか、という観察と知恵の本。図書館でじっと座っていられては金が動かない。ティールームの椅子に集まって編み物をしながら喋っていられたのでは、収益は上がらない。いかにして金を出させるか、という知恵の本。アマゾンのレビューでは、タメになった、座右の本とする、など評判がよい。たしかに鋭い観察、なるほど、こうやったらよさそうだ、というアイデア満載だが、ターゲットにされている「高齢」の人が読んだら、どう感じるか。私が当事者として感じたところは、こうだ。たしかに、毎月の食費は、60代から70代に入ると減る。かわりに医療費が増える。観察の通りなのだけれど、観察する目線が、動物か昆虫観察をしているかのようなのだ。冷徹といえば聞こえが良いが、冷たい。こうやれば金を出すぞ、という、それだけのこと。そのあげく、いいじゃないですか、店が儲かって税金たくさん払って、国が豊になって、回り回って高齢者だって得するでしょうが。というロジックだ。ああ、嫌だ。嫌な世の中だ、と感じた。私は、この本を読んでしまったので、逆手にとり、その手は食わぬよ、というお楽しみ生活をするつもりになった。
著者=新潟県生まれ。生年は公表せず。日本総合研究所などを経て2002年村田アソシエイツ設立。日本のシニアビジネスの第一人者といわれる。
内容=これから加速して突入拡大するシニア向け市場を観察、分析し、この業界にいる、あるいは入る業者に対して、事業成功の勘所を語る。
感想=高齢者層の特徴を、「ストックリッチ、フロープア」と断定している。やたらに金を持っているが、消費をしぶる、という意味である。この人たちのお金を、どうやったら消費させるか、という観察と知恵の本。図書館でじっと座っていられては金が動かない。ティールームの椅子に集まって編み物をしながら喋っていられたのでは、収益は上がらない。いかにして金を出させるか、という知恵の本。アマゾンのレビューでは、タメになった、座右の本とする、など評判がよい。たしかに鋭い観察、なるほど、こうやったらよさそうだ、というアイデア満載だが、ターゲットにされている「高齢」の人が読んだら、どう感じるか。私が当事者として感じたところは、こうだ。たしかに、毎月の食費は、60代から70代に入ると減る。かわりに医療費が増える。観察の通りなのだけれど、観察する目線が、動物か昆虫観察をしているかのようなのだ。冷徹といえば聞こえが良いが、冷たい。こうやれば金を出すぞ、という、それだけのこと。そのあげく、いいじゃないですか、店が儲かって税金たくさん払って、国が豊になって、回り回って高齢者だって得するでしょうが。というロジックだ。ああ、嫌だ。嫌な世の中だ、と感じた。私は、この本を読んでしまったので、逆手にとり、その手は食わぬよ、というお楽しみ生活をするつもりになった。