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原発のコスト

原発のコスト』副題=エネルギー転換への視点 著者=大島堅一 岩波書店2011年発行 ISBN978-4-oo4313427 岩波新書 新赤版1342
著者=1967年福井県生まれ 一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得 立命館大学で教えている。
内容=安いと言われてきた原発の発電コストについて、立地対策費、使用済燃料の処分費用などを含めた実際のコストはいくらか、を数字をあげて説明する。
感想=いままで、火力発電、水力発電、太陽光発電などと並べて、原子力発電がもっとも安い、と説明されてきた。その棒グラフを何度も、各所で見てきたが、どうして? と納得いかなかった。3.11以前の噂だったが、六ヶ所村では村民世帯当たりの年収が1500万円だ、と聞いたことがある。六ヶ所村が引き受ける処理施設の見返りであるという。風評だろう。しかし、風評と受け流すための風は吹かない。原発プラントを抱える地域を訪れてみれば、溢れんばかりの過剰施設、道路などの山盛りである。これらを眺めながら、いったいこれらの費用はどこから? という疑問が自然に湧いてくるのである。
本書の特徴は、こういう一般の素朴でまっとうな疑問に対して、なんら感情を込めた言葉を用いずに、確かな根拠を持つ客観的な数字をあげてゆく。それらの数字には、円がつき、ベクレルがつき、年月日がつき、%がつく。数字が語る過去の事実と現在。そして未来を数字で予測する。脱原発こそ合理的で経済的な方向であることが、コスト面から明白になる。説得力がある。
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