過保護なくして親離れはない
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『過保護なくして親離れはない』著者=河合隼雄 発行=五月書房 2005年 サイズ19cm 118頁 ¥1200 ISBN4772704272
著者=(1928~2007)兵庫県篠山市生まれ。心理学者。京都大学名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。専門は分析心理学・臨床心理学。著書共著多数。
内容=名編集者、背戸逸夫が河合隼雄の言葉の海から、子育てに悩む親たちの助けになりそうな文を集めてきて1冊にまとめた、という特別仕立ての本である。
感想=本書が時代遅れになることはないだろう。子育ての核心部分が優しく、楽しく述べられる。やさしい言い回しだが、極めつきのエッセンスだ。開いた頁を読むもよし、悩んでいる問題を拾って読むのもよい、それだけではない、子育てを終わった世代、もうすぐ棺桶に入ろうかという世代が、自分自身の育てられ様を振り返りつつ読むのも、なかなかに腹にこたえるだろう。
そうか、自分はこういう育てられ方をしたんだ、自分の親は、これだった! などと感慨が湧くだろう。
本書の凄いところは、河合隼雄と長い付き合いの編集者・背戸逸夫氏により選ばれた、河合隼雄語録とも言える内容と並んで、個性溢れるレイアウトにある。こんな自由で楽しい、しかも実も花もある頁たちを、私は見たことがない。
著者=(1928~2007)兵庫県篠山市生まれ。心理学者。京都大学名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。専門は分析心理学・臨床心理学。著書共著多数。
内容=名編集者、背戸逸夫が河合隼雄の言葉の海から、子育てに悩む親たちの助けになりそうな文を集めてきて1冊にまとめた、という特別仕立ての本である。
感想=本書が時代遅れになることはないだろう。子育ての核心部分が優しく、楽しく述べられる。やさしい言い回しだが、極めつきのエッセンスだ。開いた頁を読むもよし、悩んでいる問題を拾って読むのもよい、それだけではない、子育てを終わった世代、もうすぐ棺桶に入ろうかという世代が、自分自身の育てられ様を振り返りつつ読むのも、なかなかに腹にこたえるだろう。
そうか、自分はこういう育てられ方をしたんだ、自分の親は、これだった! などと感慨が湧くだろう。
本書の凄いところは、河合隼雄と長い付き合いの編集者・背戸逸夫氏により選ばれた、河合隼雄語録とも言える内容と並んで、個性溢れるレイアウトにある。こんな自由で楽しい、しかも実も花もある頁たちを、私は見たことがない。