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「怪異」の政治社会学

「怪異」の政治社会学』副題=室町人の思考をさぐる 著者=高谷知佳(たかたに ちか)発行=講談社2016年 講談社選書メチエ 626 サイズ=19cm 270頁 ¥1750 ISBN978406258629
著者=1980年奈良県生まれ 京都大学法学部卒 同大学大学院法学研究科准教授 法制史 著書『
中世の法秩序と都市社会
内容=応仁の乱など戦乱下の京都で怨霊などの怪異がどのように扱われ、変化していったかを検証。
感想=だいぶ前に、資料の一環として買っていたもの。1980年代の人が書いている点に注目して開いた。カタカナ表現に注目する。目次を眺めると「勧進のプラスとマイナス」「システムの破綻」などカタカナが見える。本文のページにもカタカナが見える。イメージ、ミスリード、プロセス、パニック。レベルと書いたりレヴェルと書いたりもしている。
ネットワーク、バックアップ、オーバーヒート、ステレオタイプ、メカニズム。探すには及ばない、ふんだんに転がっている。
欠点とみなしてあげつらっているわけではない。著者が室町人に対して向けたと同じ眼差しを著者の記述に向けている。著者の脳内感覚として、すでにイメージはイメージでしかなく、イメージでなくてはならず、パニックという言葉は日本では言い表すことが難しい感覚として定着しているように感じた。
ここには、単に日本語をカタカナ言葉に置き換えただけではない内容の変質が見られる。街で見かける2000年代生まれの日本人たちが、異星人と映ってくる一瞬の感覚にたじろぐ思いをする。なぜだろうと思っていたが、数年前のこの著作にすでに染み渡っていたと知った。
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