文房 夢類
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敗戦真相記

敗戦真相記』永野 護(ながの まもる)著 バジリコ株式会社2002年発行 192頁 ¥1000 ISBN4-901784-04-8
永野 護=1890~1970 広島生まれ 帝大法科卒 渋沢栄一の秘書。東洋精油取締役、証券会社専務、会長などを経て、戦中、戦後にかけて衆議院議員2回、のち参議院議員。岸伸介内閣で運輸大臣。「永野兄弟」として知られた実弟4人、おのおの政財界で活躍した。この方のお母さんは、5人の男の子を育てるのは大変だったろうなあ、とまず思った。私は4人男の子ばかりの兄弟の人に会ったことがあるが、ウチの母ですか? いやぁ、男みたいですよ、と言っていた。
内容=1945年9月、広島で行った講演の記録。のちに要望が多く、同年11月に出版。本書は日本経済新聞論説委員、田勢康弘の解説をつけて再出版したもの。戦争がどのようにして起こったか。どのようにして敗れたか。日本の将来についても語っている。
感想=本書は、当時の発言が、そのまま現実になってきているではないか、という評価のもと、読者が増えている。今回の福島原発の際の政府の対応と変わらない態度が、あの戦争中の各所にあったこと、また、現在の様相と瓜二つの官僚の性質と態度に、唖然とするしかなかった。これでは、さあ、これから日本は沈没、没落してゆくのですよ、今は、その前夜にいるわけですよ、と解説されているようなものである。敗戦時に軍閥を消滅させ、財閥を解体した。そして官僚だけが生きながらえてきたのだ、ここに禍根の根がある。
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