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東京劣化

東京劣化』副題=地方以上に劇的な首都の人口問題
著者=松谷明彦(まつたに あきひこ)発行=PHP研究所2015年 新書 192頁 ¥780 ISBN9784569824819
著者=1945年鳥取生まれ 大蔵省主計局・大臣官房審議官を経て国際都市研究学院を創設。専門はマクロ経済学・社会基盤学・財政学。
内容=高齢化と人口の減少が東京にもたらす影響を直視して、30年50年先を予測。同時に増税と年金が都民に与える影響を分析する。では、してはいけないことは何か。それは増税と少子化対策として多産を奨励すること、経済成長の促進。この3点だと説き、具体的な対策を提案する
感想=序章で伝わってきたことは、著者の日本への、東京への愛情だった。専門分野と確実なデータを土台として、これから先の東京について述べている。感じたことを書いているのではない、著者は、自分の頭を使って考えている。読む側も、この問題について私はこう考える、と考えながら読むことで、新しい未来への道を探すことができると思った。現在の少子化現象の原因が、戦時中の産めよ増やせよ、の国策、ついで強烈な人工妊娠中絶の推進にあるという指摘は、まさにその通りだと思った。国のために、人のもっとも大切な命を左右しようとしたのが軍国主義だった。いまもおなじことだ、産め、産め、と騒いでいるではないか。
具体的に提示される東京元気の提案に、諸手を挙げて賛成だ。経済も右肩上がりの時代は終わっているのだ。いつまでも昨夜の夢にすがっていては未来はない。著者は70才だが、考え方は新鮮だ。年齢が若くても、保守的な考えの人もいる。読み終わって、東京には、新鮮な感覚が似合うし、必要だと思った。
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