文房 夢類
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大間原発

昨日15日に青森県大間町で任期満了に伴う町長選挙が行われて町長が決まった。大間原発建設を推進する意見の現職、金沢満春氏(66)が当選した。4選目。原発依存からの脱却・建設反対を主張した候補者たちは落選した。
ここ大間町は「大間まぐろ」で有名な青森県の突端にある小さな町、フェリーに乗るために度々訪れたが閑散とした地域だ。大間まぐろと言っても、それだけで町全体が豊かになるほどのものであるはずがない。
電源開発、Jパワーは、ここに目をつけて原発プラント「大間原発」を建設している。だいたい、今回の選挙で当選者の得票は2081票、落選した野崎氏は1523票。これで投票率が80%近いのだから町の規模が見えるだろう。
この小さな町の人々に、金に糸目をつけずに、どころではない、太いホースで注ぎ込むように金を投入して「推進賛成」に投票させ、町長自ら建設に協力して行くことに決まった。
安全第一が貫かれたとしよう。雇用も増えたとしよう。人も集まり、新しい建物も増えて暮らしが豊かになったとしよう。
原発プラントは、人の寿命よりも良きにつけ悪しきにつけ長命でしかいられないのだ。人間は、次世代へ次世代へと生まれ繋いでゆく生き物だ。次世代は親を見ながら、周辺の大人を手本にしながら、社会の水の中で育ってゆく。賛成です、とうなづいただけで手に受けた金で生きている大人たちしか知らない子どもたち。いったい、年長者から何を学ぶのだろう。どんな社会人に育つのだろう。
小さな大間町の出来事は日本全国の大きな問題そのものだと思う。「命を大切に」「やさしさ」という言葉が氾濫している。これさえ口にすれば「痛みの分かるいい人」らしい。
本当に次世代を慈しむつもりだったら、生命力を育て、鍛えることが本筋ではないか。
原発は次世代の生命力の衰えを推進するものなんだと、わかってもらいたい。今の我慢、今の工夫が生命力を育てると思うのだけどなあ。

新年

明けましておめでとうございます
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