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雨台風と猫

雨台風が去った。昨日の多摩川は穏やかだったが、馴染みの中洲は見えず、いつもの多摩川に戻るには、少し時間がかかりそうだ。あの荒れ狂った台風の最中に、魚たちはどうしていたことかと見下ろした。
今回の台風は、真っ最中が正午ごろだった。家中を点検していた時に富士が付いてきて、ベランダに出たいんだけど? と見上げてきた。んじゃ出てみようね。富士は台風を知らないのだ。喜んで外に出て行った。
激しい雨しぶきが富士の顔に当たった。跳ね返る水に出会ったのは初めてだった。まんまる目玉を目一杯に見開いて壁際の台に飛び上がり、背を壁に押し付けて正座、前足を揃えて引き寄せて固まってしまった。
抱きとったが、正座したままの姿勢が崩れない。まるで置物を運んでいるみたいに抱いて部屋に入れた。富士は二ヶ月児の頃に初めてアリに出会い、足の先を動き回る黒アリに目を見張ってじりじりと後すざりをしたことがあったけれど、今はもう、アリなんか目もくれない。こうして次第に経験を積んで行く猫でありました。
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