文房 夢類
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ウチの子たちが

今年の雨季は長く、稲や果樹など案じつつ7月下旬まで来てしまったが、ようやく西から梅雨明けの報せが入るようになった。
今週末の台風が無事に通り過ぎたら、関東地方もいよいよかんかん照りの真夏になるだろう。
久しぶりの晴天、読みさしの本を持って庭のベンチブランコに出た。
わずかに揺れるブランコの腕木にトンボがとまった。
薄青い尾が伸びて、水平に開いた羽の縁が陽にきらめく。私が獲ろうとしないので手の届く距離に止まっている。
ビオトープから生まれ出たトンボだから、いわばウチの子だ。
2、30匹は巣立っただろうか、そのうちの何匹かが目に入る。じっと止まっているトンボは、時折急発進して飛びまわり、同じ場所に戻ってくる。
これを繰り返すのは、見つけた小虫を捉えているためだ。
このトンボのおかげで、蚊に刺されることがなくなった。ブランコに揺られていても蚊に喰われない。
トンボがガードマンになってくれている、と気づいて思わずにっこり、こういうのを破顔一笑というのでしょうか。
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