文房 夢類
文房 夢類
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寄せては返す波のような

COVID19が今、第二波となって立ち現れた。疲弊しきった、どんよりとした目の首相、別のことで頭がいっぱいみたいな副首相、うんざりだ、やってらんないや、といった面持ちの幹事長。
日本列島が疫病に襲われるのは、初めてのことではないはず。大陸から九州経由で奈良へ、京都へと押し寄せてきた疫病は数知れずあった。藤原四兄弟が次々に四人とも亡くなった原因は、天然痘に感染したからだった。先祖代々、伝えられる知恵というものはないのだろうか? あるはずだ、と私は思っている。古代、天然痘が大陸から九州に上陸して奈良地方も襲われたとき、多くの人々が死に、政界の中心人物である藤原四兄弟も次々に罹患して、四人とも命を落としたのに、その兄妹である光明子だけが、なぜ無事だったのだろう? 歴史には結果のみが記されているが、密かな知恵があったと私は思っている。 
お寺や神社は、疫病退散のお札を売るほかに、伝承などの記録を保存しているのではないか? そのような記録の中に、いつの時代にも通用する知恵が眠っていないだろうか? 最新型の戦略機器、検査方式や対応ワクチンを作り出すことなどと並行して、疫病に襲われた場合の、それぞれの土地の人々の動きの性向分析や、群集心理などの吟味と対応が必要だと思うのだが、対処している国、あるいは自治体はあるのだろうか。これは地球上の各地、それぞれの土地によって大きく違うだろう、その土地ごとに何百年も積み重ねて保存している知恵が、ないはずがない。これらを発掘吟味して活用すべきではないだろうか。
何かあるに違いない。それなのに、昨日の数字に今日、反応する。その危機感を感情で振り回し、目先のものに素早く反応し左右されて、即、結果を欲しがっているように見える。
ウイルスには人間が決めた東京都、神奈川県、千葉県といった行政の囲いはなく、人という乗り物を欲しがっているのだから、とても原始的な動きなんだと思う。人間が、自分たちが作り上げた法律やら何やらの枠に縛られた中でウイルスに立ち向かおうとしていることは、自ら戦いにハンデをつけているようなものではないだろうか。昔の人々は、良い薬もワクチンもなかったのだから、もっと恐ろしく感じたことだろう。その人々が絞り出しただろう知恵とは? 何かあったはずだと思う。
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