文房 夢類
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土用の丑の日

今年の土用の丑の日は、7月20日と8月1日。世の中に、こんなにたくさんうなぎがいるのか、と思うほどにスーパーにウナギの蒲焼が並ぶ。日本全国の店に溢れているに違いない。生活協同組合に加盟しているので週一回の注文と配達がある。土用の丑の日の前、クリスマスの前、お正月の前などには、あらかじめ予約をするシステムになっていて、この夏もうなぎの予約注文用紙が入っていた。注文して生協に協力したいけれど、最近は気持ちにブレーキがかかっている。思わず「生協でうなぎを扱うの、やめない? 猛烈減ってるのよ」と配達の青年に言ってしまった。そんなこと言われたって、困っちゃう配達係だ。おすすめの商品を、1品でも多く注文してもらうことが配達係としては大事なことなのだから。それはわかっているけれど、生活協同組合としての思想というと大げさだけれど、やっぱり思想だ、これを持ってもらいたいものだと願うのである。
せめて雑談の時などに、会員からこんなこと言われた、などと話題に出たりして、皆が考えるようになっていったらいいなあと願う。喜んで食べる人がいるから売る、控える人が増えて売れなくなったら、ウナギの稚魚を獲り漁る欲も薄らぐだろう。需要を減らすことが、ウナギを絶滅から守る第一歩だと思う。ウナギの産卵地帯がどこか、生育過程はどのようなものであるかなどは目下解明中で、はっきりわかっていない。養殖ウナギは、幼魚を捕まえてきて餌をやって太らせて売っているのだから、成魚を獲るか、稚魚を獲るかの違いだけなんだと思う。一人一人が、日常の暮らしの中で、ほんのちょっと立ち止まって、うなぎの未来を考えてもらいたいと思うのですけれどね〜。
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