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独楽吟

「独楽吟」。これは(ひとりでたのしむうた)で「たのしみは」で始まり「……の時」で終わる短歌です。
独楽吟というものを私は知りませんでした。40年以上のあいだ中学高校で国語を教えていらした方で、今、大勢の人に独楽吟を広めて句集をつくる活動をしていられる、師匠であり、友人である方から教えていただきました。
子供でもできます、高齢者もできます、忙しい人でもできます。誰でも詠める短歌で、暮らしの中の楽しみを見つける歌。
楽しみは~~ の時。これだけ。ほかには何も規則はありません。
日常の暮らしの中で、ああ、ヤダヤダ、なんて呟きながら日が暮れるって、みじめじゃありません? 楽しいものに目を向けよう、こんな楽しみあったんだ、と発見することも楽しみです。たがいに詠み合えば、おたがいの楽しみも伝わってきます。


これは江戸時代の国学者、歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ)が52首遺している歌です。こんな歌があります。
   たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどい  頭ならべて物をくふ時
これは、ごく普通にある家庭の風景でしょう? 平凡でしょう? 家族が一つテーブルを囲んでモグモグと一心に食べている。それだけのことを橘曙覧は、楽しみはと歌っています。
   
(でも、これって平凡だろうか? 当たり前のことだろうか? どこにでもあることだろうか? 今の私たちにとって ……

平成6年6月、当時の天皇皇后両陛下がご訪米の折、クリントン大統領の歓迎スピーチに、
   たのしみは朝起きいでて昨日まで  無かりし花の咲けるを見る時
という橘あけみの歌を引用されたことで、埋もれていた江戸の学者、橘曙覧が脚光を浴びたのだそうです。今では小学校の国語の教科書「言葉を選んで短歌を作ろう たのしみは」という、創造のセクションに出ています。(小学六年生国語教科書・光村図書)

最近の私は、楽しいこと見つけたよと一句詠むのが癖になってしまいました。どなたも気楽に楽しく一句詠んでみてください。
 楽しみは 昼過ぎ猫と散歩して 学校帰りの子らに会うとき 
ちなみに、猫は犬と違ってなかなか散歩しませんが、わが家の猫は朝夕の散歩が大好きで、散歩しよう、と声をかけるとドアに向かって走ってきます。犬と同じようにリードをつけます。
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