文房 夢類
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階段の塗装

秋の空の変わりやすさは覚悟していたが、今秋の空模様の移り変わりは激しく、ペンキ塗りを目論む当方としては、振り回されて目が回る。ペンキは湿度85%以上になると乾きにくい。それ故に夏を避けて秋にしたのだが、これではどっちもどっちだ。
業者さんに頼めば、一気に美麗に仕上げてくれる。それを選択肢に入れない理由は、経済的だということもあるけれど、それ以上にぜひとも自分でしたいのは、塗るという行為が目的化している故だ。つまり楽しいのであり、誰かにやって貰うことは、楽しみを取り上げられてしまう事になるのである。もうひとつは、途中変更ができることだと思う。
階段の蹴上げをドアの色と同色の瑠璃色にした。踏面は地のままの灰色で完成としたが、夜になって眺めて気がついたことは、古びた灰色の踏面が見えないのだ。どこに足を置いたら階段なのか、初めての訪問者は困ってしまうだろう。もちろん照明により解決可能だが、それではつまらない。そこで白く塗ることにした。試しに一段だけ塗ったが、ここで別の問題に突き当たった。それは、踏面をツルツルに塗ってしまうと危ない、滑ってしまいそうだ、ということだ。
業者さんは経験を積んでいるから、それはこうしたほうがよいですよ、などと上手に誘導してくれていたのだなあ、と試行錯誤しながら身にしみる。しかし、めげないのか、しつこいのか、昨夜私は新手を考えだした。それはエスカレーターの黄色に塗ってある部分、あれを思い出したのだ。左右と奥が黄色い。あの部分を白ペンキで塗るのである。手前にはノンスリップがついているから問題ない。今日と明日は雨模様、次の秋晴れが楽しみだ。
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