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猫と地震

今しがた小さな地震があった。せいぜい震度1か2程度の、かすかな揺れだ。
地震だな、と感じた途端に富士に目をやった。
定席のソファの背に寝そべっていたが前足を立てて首を上げた。そしてすぐに私を見て目を合わせた。私の気持ちをつかもうと、見ているのがわかった。
大丈夫よ、と声をかける。体が柔らかくなって、元どおりに伏せた。
この子は大丈夫、私と気持ちがつながっているな、と少しほっとした。
猫は自分本位だから、危険を察知した時は自分だけの判断で、自分だけ逃げようとするところがあるが、ちょっと不安だな、というときに気持ちを合わせることができるな、という発見だった。
富士は私の行動パターンを学習して飲み込み、時に応じて対処してくるのだが、私の方も富士のパターンを学習して富士モードに変換して付き合うようになっている。
犬とは全く違うパターンだと改めて感じる。口先で大丈夫よ、と声をかけても富士には通じていないはずだ、身体中を緩めてくつろいだ空気で声をかけないと通じない。
こんな発見が面白くてしょうがない。
並外れて小さな子猫だった富士は、ふと気づいた時は思いもよらぬ大猫になっていて、外猫のマルオの頭の大きさがメロンパンとすると、富士の頭はアンパンくらいだったのが、同じくらいにふてぶてしくなってしまった。
同じところに留まるものはない。富士は以心伝心で付き合えるようになったし、マルオは抱かれるのが大好きになってしまった。
同じところに留まる流れはない。自身の体を感じながらしかし、動ずることがない日を今日もありがたいものとして迎える。
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