文房 夢類
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世界で最も影響力のある100人

アメリカの雑誌「TIME」は今日、「世界で最も影響力のある100人」を発表した。
世界の100人の中に、ジャーナリストの伊藤詩織さんとテニスの大坂なおみ選手が選ばれた。素晴らしいなあ! 嬉しいなあ!
TIME誌に掲載された伊藤詩織さんを紹介する文章は、東京大学名誉教授の上野千鶴子さんが書かれた。
上野千鶴子さんは紹介文の中で、こうつづった。「彼女は性被害を勇敢にも告発することで、日本人女性たちに変化をもたらしました」そして
「彼女は日本の女性たちにも#MeToo運動に加わることを後押しし、全国の女性たちが花を持って集まり、性被害の経験について語ることで、性暴力に抗議するフラワーデモにも火をつけました」。
これまでの上野千鶴子さんの努力、長いあいだ頑張ってくださって、この度は伊藤詩織さんを、このような言葉で世界に紹介してくださった。
上野千鶴子さんに拍手と感謝です。伊藤詩織さんの勇気ある行動が、日本の女性たちに、どれほどの勇気をもたらすか、これは計り知れないものがあります。
素敵だ、素晴らしいと感激したことは、このニュースの報道を、東京新聞では望月衣塑子記者が記名入りの記事で書き、毎日新聞では木許はるみ記者が、同じく記名入りで詳しく報道したことだ。
また、HUFFPOSTも坪池順・生田綾の両氏が詳細に報道。これらの記名入りの記事の魅力は、ものすごく大きい。勢いがあって、思いがこもっていて、堂々としている。筆者の思いがダイレクトに伝わってくる。受け止める嬉しさ。
大坂なおみ選手は、アメリカで広がっている警官による黒人への暴行に抗議する「Black Lives Matter」デモの発信を積極的に続けている。先ごろの全米オープンでは、犠牲になった黒人の名前をプリントしたマスクをして試合会場に現れ、優勝を果たした。
その時のコメントも、よかった。自分の立場でできることはなにかと、考えたのだと語った。
大坂なおみ選手は、まだ二十歳を過ぎたばかりの若人だ、しかし経験の多彩さ、味わってきた感情の重さ、深さは並ではなかろう。それに圧し潰されずに他者のために何ができるか、を自分で思案して実行する、そういう強靭な女性なのだ。
テニスの、あの強さだけではない、精神の清々しい強靭さに目を見張る思いがする。
上野千鶴子さん、伊藤詩織さん。そして大阪なおみさん。こうした勇敢で、他者への愛に溢れた女性たちが、次々に生まれるだろう。そう思うと日本に希望を持てる気がしてくる。
自分の立場でできることをしよう、上野千鶴子さんの思想に共感し、詩織さんを応援し、大阪なおみ選手の試合を応援しよう。
応援の心は、勇気を持って立ち上がった女性を、発言し行動した女性を守ることにつながるはずだ、コロナで引きこもっている者でさえも、想いを届けることはできるのだから。
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