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Apr 2015

歌え、翔べない鳥たちよ

『歌え、翔べない鳥たちよ』副題=マヤ・アンジェロウ自伝(I Know Why the Caged Bird Sings)著者=マヤ・アンジェロウ1968年作品 Maya Angelou 発行=立風書房1998年 128X187 336頁 ISBN4-651-93016-6
著者=1928年アメリカ南部生まれ1914年86歳没 アフリカ系アメリカ人の詩人、活動家。キング牧師のもとで黒人公民権運動に参加。後アフリカのガーナでジャーナリストとして活躍。
内容=ガーナから帰国後に書いた自伝。自伝は、年代を追って書かれたが、本書は最初の部分、第一冊目に当たる。幼時、両親が離婚、祖母に兄と2人預けられて育つ。8歳のとき、母と暮らすようになったが、母の同居男に強姦される。第二次世界大戦のとき、日本人が迫害を受けて隔離される様子も、冷静に見守る。日本人は、白人ではない、と少女は言う。常に人種の違いが意識されている。安定した家庭に恵まれない、過酷な環境に育ちながら、常に惹かれて手にしていたのが本だった。実によく読書をしている。マヤは、環境には恵まれなかったが、健康と、明晰な頭脳を授かっていた。学校の成績は優秀だった。そして高校生になる。身長180センチの逞しい身体。マヤは、自分が女性であるのか、確信が持てずに悩む。悩んだ末に、目を合わせた路上の男の子とセックスをして性を確かめたのだった。その一度が、マヤに小さな命をもたらした。高校卒業の日、彼女は7ヶ月になっていた。自伝は続くが、本書はここまでである。
感想=泣き言を言わない。堂々として、物事を自分の目で正面から見つめる。行動力溢れる若い女性が、背を伸ばして立っている。そんな印象を受けて感動した。
わずかな隙間の時間にも本を読んでいたようだ。その本についての感想を書いているから、つまり自伝に本の感想を書くくらいだから、熱中して読んだのだろう。どれほど貧しくとも、学校教育は開かれ、受け入れてくれるのだ。そして本が買えなくても、図書館に行きさえすれば、どんな本だって読めるのだ。マヤが育った土台に、学校と図書館があると感じた。求めれば開かれる図書館。親も先生も子を育てるが、社会も育ててくれる。
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