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壺猫

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Feb 2016

電車やバスに乗ると、あっちでもこっちでも小型の板ッ切れを手にしている。見つめている者、読んでいる者、操作している者、さまざまで、最近は老若男女あらゆる人種がたしなむのであります。なかにはイヤホンをつなげて聞き入る者もいて、板ッ切れの種類は多種多様。一昔前はすし詰め通勤電車のなかで新聞を広げる人たちが多く、いかに小さく折りたたんで読みたい頁を出すか、腕を競っていたものですが、まったく見られなくなりました。
代わりに目立つのが指先です。ネイルアートはさておき、若い人たちの指の、なんと細いことでしょうか。男女ともにです。とても器用で、細かい事に向きそうな指先。
戦後、いまどき戦後などというと場違いに聞こえますが、1950年頃から数十年の間に、日本人の身長は驚異的に伸びてきています。目安として、親より20センチは背の高い子供たちだと言います。さらに顎が細くなりました。私は電車に乗るようになり、若者たちの指先に目が留まり、あらためて生活の変化が肉体に及ぼす影響の大きさに気付きました。その気になってTVをみると、アナウンサーやキャスターなんかも、ほんと華奢な指してますよね。
このか細い、しかし器用な指先たちが一生のあいだ、キーボードを叩く、スワイプする、これだけで暮らせたら目出度しです。箸より重いものを持ったことがない人、という昔のたとえそっくりの姿です。
ある日、わが身の肉体だけが頼りだという場面に遭遇したとき大丈夫かしら。
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