買い物と撮影
2011-12-25-23:02-
頭の中に思い描く「欲しいもの」。こんな形で、こんな色合いで。この思いを抱えて店に入る。長い人生、いままで、これで、モノを手に入れたためしがない。それなのに、性懲りもなく思い描き、探しまわる。永遠の女、永遠の男を探し求める心境は、かくのごときものであるか。撮影もこれに似ている、と最近感じるようになっている。湖面に霧が立っていて、真っ黒に立つ枯れた葦。さざ波が、あってはならない。日が出てはならない。それを撮りたい。4時に目覚めて思い、6時半の夜明けを待たずに飛び出す。霧。皆無。湖面は大揺れに揺れて、それは夜半から吹き荒れている風の故である。撮影の欲望が無惨にも四散し、敗残の苦味を噛み締めて引き返す。己を無にする。その道を選ぶ人がいる。わかっているけれど私は、ここに立ち続けるだろう。
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