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Mar 2014

梅郷散策

朝、爆弾を作った。1合のご飯で1個のおむすびを作ったのだ。1枚の海苔を使い、かろうじて包める。これと缶ジュースのあり合わせ。さあ、行くぞ、と高尾駅から歩き出した。甲州街道から、小仏峠へ通じる裏高尾へあがってゆく。小仏関跡、これは富士見関とも呼ばれた関所で、梅が満開だった。梅郷はだいぶ先でしょうか、とお姉さんに尋ねる。お姉さんとは、私よりもお姉さんという意味合い。あっちも腰が曲がり、こっちもよろめいている。ここよ。ここが一番。え? 水戸偕楽園が3000本。高尾梅郷は1万本て聞いたの。もっとあるんじゃない?この道、ずーっとで1万本。そういうことか、と腰を据えて歩くことにした。天神梅林、湯ノ花梅林、小仏梅林と続く。右手の空に新しく出来た高速道路のジャンクションがあり、この巨大な構築物が、これまで手つかずに眠っていた裏高尾の風景を一変させていた。高速道路は1本道ではない、見上げるループは複雑だ。古来、ひっそりと住み着いていた家々の屋根は、このループの下にうずくまり、庭先には香り立つ梅の花が咲いていた。どこの家の梅も揃って古木である。純白から薄紅色、濃い紅まで色合いの多様さに佇み、時を忘れる。しかし撮る、撮る、しばらく家にいたので撮影に飢えていたのだ。軒下にウチワを挿してある。私も持っている馴染みのウチワ、天狗の葉ウチワである。ウチワがヤツデの葉のような形をしていて、大きな天狗の顔がついている高尾山厄除けの御守りだ。3時間ばかり歩いたところで、小仏梅林までは無理だと脚が囁いた、じゃ、お弁当だ、と山裾の梅の根方に腰を下ろした。残雪は見かけよりもしっかりして深い。向こう山の斜面が小仏梅林だ。煙のように白いのは梅の花にちがいない。散策する人が見えた。帰り道で百円の泥ネギを買う。これ以上畑に置くとネギボウズがでる、農家の自家用ネギである。
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高尾梅郷

梅の見頃が過ぎようとしている。東京近辺で最も梅の木が多いのが高尾梅郷で、一万本だという。知ったのが運の尽きだ、さっそく行くことにした。今日は終日雨だが、夜半にあがるらしい。行かれるかしら、自信がないけれど独りで行くのだから、ダメだ、となったら引き返せばよいことだ。カメラのバッテリを充電、グーグルの地図をプリントする。
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道路工事

赤い棒を持った人が立っていて、道路工事が行われている。車で道路工事に出会ったとき、東京界隈と、私が知っている地方、新潟県湯沢や山梨県とでは、旗振りの人の目線が違う。どう違うかというと、東京とその付近では、車を見て指示する。当たり前と思うが、湯沢ではちがった。山中湖村でも、ちがった。運転している人の顔を、目を、見る。運転手に指示してくれるのだ。はい、止まって。いいですよ、どんどん行ってね。と言わないが声が聞こえる気持ちになる。通行量が違うから、これは自然現象のようなものにちがいないが、私にとっては発見だった。
発見と言えば、お金の支払い方にも違いがある。これは日本人と外国の人との違い。日本人は、現金を支払うときに小額紙幣から使う。細かいの、あります、とか言って万円札は残そうとする。外国の人は、彼らの国内にいても高額紙幣を先に使いたがる。なんで? と訊ねたことがある。当たり前じゃないさ、細かいのはいつでも使える。大きいのは受け取って貰えるときに使っちゃう。とのことだった。
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動き出した木の芽たち

春の嵐が去り、黒く乾いていた小枝が瑞々しく息づき始めた。紅梅白梅が真っ盛り、桜を待つ季節。折しも震度5+の地震が宇和島辺であり、ともだちを案じている。テレビをつけていて「ただいまx地方で地震がありました」とテロップが流れる、これが日常になってしまった。日常になったのは、異常だと思う。明るい花の季節なのに異常なことが多くて暗澹としている。はじめに「偽ベートーベン」が世間を騒がせた。こんどは研究者の論文である。しかも世界中の注目をあつめる話題の細胞研究だ。ネットには普段は目に触れない専門用語が飛び交い、専門的なコメントがひしめいている。
以前には、考古学者の旧石器捏造事件があり、千葉県佐倉の国立歴史民俗博物館では、展示場にパネルを出して、この事件の詳細をいまでも報じている。そこには無念さが滲み出ており、この事件によって我が国の考古学は50年後退したとも記しているのである。捏造・盗用・改ざんが研究の不正行為である、とはガイドラインなど作らなくても、誰しも承知していることだというのが常識だろう。神の手といわれた考古学者も、自分が何をしたかを承知していたはずだ。他人の論文をコピペしつつ、何を感じているのだろう。音楽の世界も研究の場も知らないが、私は小説、シナリオ、企画書では経験してきている。悔しいが盗まれた側であったので、日陰者にならずにいる。盗んだヤツが、自分で自分を褒めているのをみたこともある。それは哀れな光景だった。盗まれた作者は多い。盗まれた側は言う、私の作品は、盗みたくなるようなものなんだ、もっと新しいのを書くよ! 自分から発想が湧くタチの人は、勉強熱心だが他者の作品を我が身に取り込もうという欲望が起きない。盗用するタチの人とは人種が違う。ここで蒸し返したくなるのが山崎豊子さんだ。芹沢光治良の作品を一行二行ではない、ひとかたまり自作にはめ込んだ。このとき丹羽文雄さんが、ペンを折ってくれと新聞に書いたのを覚えている。山崎さんの作品は調査、取材をもとに作り上げる内容だから、コピペが身についていたのではないか。基本的に私は、このような手法で書く人たちは、小説家とは別建てにして貰いたいと思っている。発想に対する冒涜だ。
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3.113年の月日

忘れないようにしよう、語り継ごう、という声もあるが、私は毎日頭から離れたことがない。この大地震が、どれほど大きなものであったとしても、地震津波だけであったならば、私は日本の人たちの力を信じ切って、単純な応援の心でいられるだろう、しかし。フクシマ原発の崩壊は、これから先が深い災いを拡散し続けるのだ。
私は節水のために雨樋の水を農業用水槽に受けて使っている。この雨水の水槽の底に、土埃やゴミ、枯れ葉などが沈む。3.11からこっち、深さ数センチ以上の、みたこともない感じの澱が溜まるようになった。真っ黒い、モクモクと湧き出るような感じの澱だ。その黒さは、見たことのないような、隙のない黒さで、形状は、たとえたくても、似たものが見つからない。土埃のように単純に平らに沈むのではなく、かといって浮いて散ることもない、かき回すと水槽全体に黒い塵が散るが、たちまち底のほうに崩した豆腐のように集まってゆく。重さがある。去年の秋の大きな台風を境に、この不穏な黒雲は大分減って、最近は、水槽の底の色が見えるようになった。小さな家の、小さな屋根の、3年にわたり続いてきた雨水異変。
今日は、三年目の3.11 。折しもペンクラブの会報が届いた。ペンの人たちも、あれ以来、これ一色だ。文学者の力は遅効性のものだから、漢方薬のようなものだから、倦まずたゆまず発言し続けるところに道があると思う。
総理大臣の挨拶を聞いた。いきなりの言葉は、私が総理になって2年目のことでした、であった。あとは、アレをする、コレをするであった。人間、今がこのとき、という大事なときがある。この日の総理大臣としての公の言葉は、きわめて大切なものだ。ここ一番、という時だろう。自分自身で書いたにせよ、ゴーストが書いたにせよ、一国の総理大臣の言葉として公にとどめる言葉である。人格、精神力、胆力、哲学、人間そのものが問われる。世界中の耳が振動するような、ここ一発の言葉を発する機会であり、それが必要とされていた。失望した。絶望と言った方がよい。豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ。 
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犬、猫たちに春が来て、毛が抜け始めています。暖かくなると毛が抜けて身軽になり、暑さに対処できるよう、自然がしつらえているらしい。なかには、このリズムに乗れずに季節外れの薄着になったり、真夏にダウンジャケットを着ているような犬もいます。室内で生活するせいでしょうか。
ところでイヌネコはさておき、人間の毛髪も自然のリズムに乗っているような気がしていますが。これは私だけのことかもしれないのですが、秋から冬にかけて、目立って毛が抜ける。今時分になると、抜け毛が減り、増えてくる。犬や猫のような動物と似ているのではなく、どうも植物に似ているような気がします。秋から葉が落ちる、春に芽が出る。このリズムと合っている気がするのですが、同じようなことを感じている方はいないでしょうか。
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隣人の愛

雨の一日。家を出ない。誰とも口を利かず日が暮れてきた。パソコンのモニタが明るい。ネットで見つけた2011年の出来事が胸を打った。転載する。
2011フィギュア世界選手権は、東京で開催予定だったが、東日本大震災のため中止のやむなきに至り、急遽ロシアで開催された。突然のことで開催国ロシアは大変だったろうと思ったことを憶えている。その後のことを私は知らなかった。開会の時、リンク一杯の日の丸の旗、氷上の日の丸を囲んで世界中の選手たちが輪になり黙祷した。今、その写真を見て、こんなことをしてくれていたのか、と感じ入った。なぜ気がつかなかったのだろう。それは放送権を握ったフジテレビが、そっくりカットしたために、知られていないのだという。また、このときロシアスケート連盟が日本に対して贈ってくれたメッセージも、私は今日、はじめて読んだ。これも放送されていない。どうか、読んで欲しい。隣人の愛がここにある。

  地球が痛みで呻き声を発した
  自然の強さに全世界がショックを受け あらゆるものを水は深海に流した
  しかし何があっても太陽は東から昇る 地震と津波は光には勝てない
  われわれの神様が 地球の皆の命を保ってくれることを祈る
  桜が咲く公園はたくさんあることを
  白樺が咲く公園はたくさんあることを
  鳥が春の歌を歌えることを
  旗が勝利の祝いで揚げられることを祈る
  子どもたちが大人たちへと願う 
  友のみなさん 
  手をつないでわれわれがこの地球において ひとつの家族になっていることを忘れないでほしい *
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灯油

部屋の暖房に灯油を使っている。戸外にタンクを置き、週に一回、給油して貰う。気づかないときが多いのだが、ちょうど居合わせて話ができた。(配達が)たいへんだったでしょう、と大雪の時をねぎらった。以前は待ち構えていたように雪の最中から雪かきをしたものですが、最近はどの家も高齢者ばかりになり、積もるに任せるしかない家が増えましたね。そんな愚痴を言った。
しかし雪は前置きで、油の価格が高止まりしていることが言いたいわけで、油やさんのほうも、価格の話がでるのを覚悟している。いつもだったら円の変動など原因がわかっていて、ここいらが山ですね、などと先の予想を言ってくれる、聞く方も挨拶代わりの意味合いもあり、お開きとなるのだが、今日は、油やさんのほうが話を止めなかった。安倍政権になって、ほんのしばらくして上がったんです。それから上がりっぱなしです。円高円安は関係ない、安倍さんの方針じゃないですか。上がったきり動かない。ウチの社長は値上げしないで頑張ってたんですが、もう。
年金から差し引かれる金額はジリジリと増えて、差し引き支給額は減る一方だ。来月から消費税はあげるという。給料よりもガソリン灯油のような基本の部分を故意に高値に持ってゆく。インフレ促進である。国会中継を視聴しても詭弁節を聞かされるだけだ。末端の生活者が現実を把握している。
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素晴らしい写真

昨日「JAFMate」( ジャフメイト)3月号が来た。これは日本自動車連盟が会員向けに発行している月刊誌。今月で長い間の会員を脱会したので、これが最後の雑誌である。JAFには散々お世話になってきた、名残惜しい。この気持ちもあったのだろう、手にとってしばらく表紙を見ていた。今月の写真は都会の夜景である。手前中央に単車、クロスのフィルタをかけて、十文字の光源が豪華に輝いている。背景の高層ビルの灯りも十字の光を灯す。単車と軽く支え合う姿勢でフルフェイスの白無地ヘルメットを抱えているのはスレンダーな女性だ。黒のライダースーツ、黒革のブーツに一筋の光が反射している。メットを外した髪も長髪の純黒。白い歯を見せて気持ち笑顔である。右上の街路樹が深く茂り、ライトに広葉を浮かび上がらせる。遠い背景は濃紺の空、灯火でかたどられるビル群を押し出す。単車と人物の足下の石畳がビル群の突き当たりまで一直線に視線を伸ばし、一台の車のテールランプが赤い。
よい写真だった、見とれた。すごくよい。いうことない写真だ。う〜ん、撮影時間は夕暮れの一瞬だな。白抜きの文字が邪魔だな。
目次頁にある表紙の解説を見た。撮影は立木義浩。場所は東京、汐留にあるイタリア街。そしてバイクの女の子は……フィギュアスケーターの荒川静香さんだった。これは、これは、である。ここに写真を転載するわけにもいかないので、記事のなかからひとつまみ、紹介しよう。
荒川さんが大型二輪の免許を取ったのは3年前、スケートとバイクは、遠心力が働く点が共通していて、曲がるときにかかるGが苦じゃないそうだ。
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