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医者の日

そんなつもりは全然なかったのだが、ノドが痛くて体全体が重い。かかりつけの先生のところへ朝いちばんに行き、葛根湯でがんばってたんですが、と訴えた。ノドが痛い、と。熱はない、と。と先生が書く。頭痛は? と先生。全然、頭痛くない、ヘンですよね。と答えながら私は、激しい頭痛を思い出していた。頭、痛くなるぞ、来るぞ、と分かるのである。恐ろしい頭痛が来ると、眩しくて目が開けられない、小さな音も衝撃音のように頭に響く。頭を外して棚に置いておきたくなる。不思議ですよねえ、あんなに痛かったのに、と先生に言ったら、血圧を測ってくださりながら、こうおっしゃった。
頭蓋骨固いでしょ、中に脳があって。血管がふくれると一杯になっちゃって頭痛になるけどさ、脳が縮んだからね、隙間ができて痛くなくなったのよ。驚いた私。え”、である。先生、私の脳みそ、縮んだってことですか? 先生は平然として、そうよ。これ、みてごらんよ、と私の腕を指して、こんなにシワがあるじゃないさ。脳だって縮んだわさ。やだやだ、ショック。と大声。ボクだって同じよ、と笑う先生。先生につき合って笑ったけれど、笑える話ではない。ノド風どころの話ではない。帰宅して、これもかかりつけの病院へ電話して、定期検査のための予約をした。こちらは大掛かりな検査で、大量の放射線を浴びることになる。これは今に始まったことでなし、検査の必要性と放射線からのダメージとは天秤にかけて行うわけだから、納得の検査。というわけで、今日は医者の日でした。
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