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大雪

また大雪だった。真夜中にフィギュアスケートをやっていて、布団の中で見ているうちに、お目当ての選手のときに眠ってしまった。さらにそのあいだも雪は降り積み、朝起きたら、前回の雪よりも重く、多く、もうたくさん、といった気分だった。ミニかまくらを作って楽しんでしまったし、溶けてくれるのを待つ心である。
純白の窓の外を見ながら、こんな日には昔話が似合うと思った。普段はコーヒーだけれど、昔話には緑茶がよい。瓜子姫の話。瓜子姫がお爺さんとお婆さんが出かけるので、留守居を頼まれる。「あまんじゃく」が来ても、戸を開けてはいけないよ、と言われるが、あまんじゃくが来たとき、開けてしまう。あまんじゃくは瓜子姫を殺して食べてしまうのだ。いけないと言われたことを瓜子姫は憶えていて、開けません、と言う。しかし、あまんじゃくは、指1本分だけ、あけて、という。たった1本分なら、と細く開けた。これが命取りだったのだ。開けるか、開けないか。どちらかである。昔話は、憶えておいて誰かに語るとよいと思う。自分に対しても語っていることになるから、自分も耳を傾けるのだ。
私は、それほどに仰るのでしたら、ほんの少し、という言い方で妥協したことが随分あったように思う。瓜子姫は自分の内にもいた。瓜子姫は人気者だし、人当たりの良さも彼女の身上だ、が、ときに命取りになる。TPP(
Trans-Pacific Partnership)だって、じゃあ、いいですけど、コメとアレとコレ、これだけはイヤですから。などと言って賛成したら、これこそ指1本であり、結局は食われてしまうのが目に見えているのだ。あれは往時の植民地政策が出来ない雰囲気になっているから、こんな名前と雰囲気で投網をかぶせれば、みんな網の中さ、と言ってしつらえた網なのだ、と私は思っている。日本は瓜子姫になってしまった、と思うのだ。世の中で、一番言いにくい言葉は、早口言葉ではない、イヤ。ダメ。という言葉でしょ。
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